以前から、不思議というか疑問に思っていたことがあります。
松岡修造さんは、どうしていつも「真剣」なのか?ということです。熱いとか言われたりしますよね。いつも「ポジティブな」感じなのはなぜなのか、と少し疑問に思っていました。
そんなことを知りたいと思っていたので、『人生を変える修造思考!』を読んでみました。
修造思考
松岡さんの考え方が、いろいろと書かれています。こういうときは、こう考えて、こう行動している。例えば、テレビの「情熱大陸」を見るときは、主人公を自分に置き換えて見るなどです。
中でも、興味深かったのは、食べることについてです。
なんとなく食べない
「おいしく食べることは僕にとっては勝負です。
ただ、お店と勝負しているわけではありません。あくまで僕自身が、おいしく食べられるかどうかにこだわっているだけです。たとえば過去に、最高のコンディションで味わったフランス料理があったとします。そのお店に1週間後、行くことが決まったとしたら、僕はまた体調、食べ方、食べるスピードまで最高のコンディションに仕上げようと努力します。それができなかったとき、僕は負けたと思うのです。
どうして、そこまでこだわるのか。それは、そのほうがおいしく食べられるからです。僕と同じように食べることを楽しみたいと思ったら、本気になってください。なんとなく体調を整えて、なんとなくお腹を空かせても、僕の領域に入ってくることはできないと思います。」(p.068)
食べることにここまでこだわる。おいしく食べることにこだわる。
全力で食べることを楽しみたい。ベストを尽くしたい。
そういうことなんだと思います。
全力でベストを尽くしたい
食べることについても、これだけの意気込みでやっている。
他のこと、仕事や時間の使い方も、結局、全力でベストを尽くしたい。
そういうことなのだと思います。文字としてはこのようには書かれていないのであくまで推測ですけれども。
きっと、そうすることが、楽しいとか、そうやって生きたいということなのではないか。
本書を読んでみると、そんな熱さというか、真剣さが伝わってきます。
だからといって、真似をしろとは言わない
だからといって、修造思考を真似しろとは、松岡さんは言っていません。
「章を読み進めながら僕に同感するところもあれば、逆に“修造、何言ってんだ!”と怒鳴りたくなるところもあるでしょう。そして、そうした僕との対話から“修造的”ではなく、みなさんそれぞれの“自分的思考法”を作り上げていってほしいのです。」(はじめに)
自分の考えを押しつけるということはありません。
自分がどうするかは、自分が決めると良い。そういったことが根底にあります。
性格は変わらないが、心は変わる!
「せいかく【性格】を辞書で調べてみると、「その人固有の感情・意志の傾向」とあります。僕は性格は生まれ持ったもので変わらないと考えています。
こころ【心】も辞書で調べてみましょう。「知識・意志・感情などの精神活動」とあります。この心というものは変えられると僕は思っています。」(おわりに)
松岡修造さん本人曰く、昔は、怠け者で消極的だったということです。心を、いつでもベストを尽くすというように変えてきたのでしょう。
それは、仕事だけではなく、プライベートでも変わらない。
いつも熱いような感じなのは、ベストを尽くしたい、最高に楽しみたい、そういうことの表れなのではないか。
本書を読んで、なぜ、いつも「真剣」なのか?なぜ、いつも「ポジティブ」なのか?その疑問が少し解けたような気がします。
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